お役立ちコラム

遺品整理はいつから始める?亡くなった人の部屋を片付けるタイミングと注意点

身近な人が亡くなった後、そのまま残された「部屋」をどうするかは、多くの人が悩む問題です。
「すぐに片付けた方がいいの?」「思い出が残っていて手がつけられない……」
そんなふうに、遺品整理のタイミングや方法に迷う方は少なくありません。
本記事では、亡くなった方の部屋を片付ける適切な時期や考え方、注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

遺品整理は「いつから」始めるべき?

● 四十九日が目安という考え方
多くの家庭では、四十九日法要を区切りとして遺品整理を始めるケースが一般的です。
喪が明け、気持ちの整理がある程度つく時期だからです。


● 相続の期限「3ヶ月」も意識
相続放棄をするかどうかの判断は、原則として3ヶ月以内(熟慮期間)。
この間に遺品を無断で処分してしまうと、相続を承認したとみなされる場合があります。
高価な物・通帳・権利書などはすぐに確認し、手をつける前に専門家に相談しましょう。

亡くなった人の部屋をすぐ片付ける?それとも残す?

【残しておきたい場合】

・故人を偲ぶ場としてしばらく保つ
・気持ちの整理がつくまで待つ
残しておくことで、心が落ち着く人もいます。
焦らず、自分や家族のペースで判断することが大切です。

【早めに片付ける場合】

・賃貸住宅などで明け渡し期限がある
・気持ちの区切りとして片付けを進めたい
状況によってはすぐに対応しなければならないケースもあります。
この場合も、写真を撮って記録に残す、思い出の品は一部保管するといった形で無理なく進めましょう。

遺品整理で注意すべきポイントとは

1. 【勝手に処分しない】
家族間でトラブルになりやすいため、相続人全員で話し合うことが原則です。
2. 【思い出の品は一時保管ボックスへ】
「捨てるか迷う」ものは、すぐに判断せず保留しておくのが安心。
段ボール1箱分程度にまとめて、時間をかけて向き合うのがよいでしょう。
3. 【プロの遺品整理業者に頼るのも一案】
物が多すぎる場合や、遠方で立ち会えない場合は、専門業者に依頼することで精神的な負担も軽減できます。

まとめ|気持ちの整理と遺品整理は、別でもいい

遺品を片付けることで前を向ける方もいれば、なかなか手がつけられない方もいます。
大切なのは、「自分や家族にとって納得できるタイミングで行うこと」。
「片付けなければならない」と焦る必要はありません。

故人との思い出を大切にしながら、少しずつ向き合うことが、後悔しない遺品整理の第一歩です。

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